2003-07-18 第156回国会 衆議院 予算委員会 第26号
○扇国務大臣 加古委員会という会計専門家が五人のメンバーで財務諸表をつくる基本をお示しになって、その方程式に基づいて出たものを私に手渡されました。それで、出たものを私は改めて……(発言する者あり)聞いてください。
○扇国務大臣 加古委員会という会計専門家が五人のメンバーで財務諸表をつくる基本をお示しになって、その方程式に基づいて出たものを私に手渡されました。それで、出たものを私は改めて……(発言する者あり)聞いてください。
作れたら、また後ほどあるかもしれませんが、加古委員会という、いわゆる先生方を集めて委員会を作り、三十億円に近いお金を掛け、人員も、中の職員も百五十名に至る大異動をさせながら作業をするということはあり得ません。そうしなければできなかったわけでございます。
けれども、今ここで私は、総裁は詳しくおっしゃいませんでしたけれども、この加古委員会を設置したというこの意味は、加古委員会が平成十四年十月三日付けで日本道路公団から企業会計原則に基づく財務諸表の作成に当たり採用すべき会計処理方法の検討を委託され、約八か月掛かって、やっと十五年、本年の六月六日にこの指針をお出しになった。財務諸表を作る方程式を作るだけでも八か月掛かった。
そういう意味で、私は加古先生も来ていただいて、どういった経緯の中で加古委員会というものがつくられて、そしてどういったものを監査しろということになったのか。つまりは、企業では当たり前の外部監査をしっかり行ったのかどうなのか、あるいは、自己監査したものを見てくれというものだったのかどうか、これは大事なポイントなんですよ、民営化を議論していく上で。
なぜこの加古委員会ができたかというものがきちんと書いてあります。財務諸表の検討委員会、加古早稲田大学の商学部教授ですけれども、これは会計の権威でいらっしゃいます、これが委員長です。そして委員長代理には黒川さん、これも慶応義塾大学商学部の教授ですけれども、これもメンバーです。
それほど特殊法人というもの、今まで一度も財務諸表をつくったことがなかったというものを、出してください、これは民営化するための原点になるからと言って、私は、今、過酷だと総裁がおっしゃいましたけれども、過酷でもやってくださいとお願いしたのが、六月にこの委員会にもお出ししたもので、財務諸表のつくり方を、どういうレールを敷いてつくればいいのかということで加古委員会を設置したということも聞いております。
そんなに簡単にできるものならば、私どもは加古委員会なんかつくりません。また、昨年十二月に大臣からの御命令で大幅に前倒しをして作業いたしましたが、そのときも相当の職員の、百五十名にわたる増員をさせていただいて、そしてアウトソーシングも大幅にして、やっとこの六月に数字ができたわけでございます。どういうことでこんな表ができたのかわかりませんけれども、こんな簡単にできるものではございません。
いずれにしましても、加古委員会をつくって、作業をする仕方を勉強しながら作業しているわけですから、こんな前に、昨年の秋にそういうものができているということはあり得ないわけでございます。
○藤井参考人 まだ、加古委員会の御承認をいただかないと出せませんから、日程をいただくというところまでは至っておりませんが、国土省に対しては、六月の上旬ということで、それもなるべく早い時間帯の方がその後の日程も、今度は国としての日程もとりやすいと思いますので、私どもはなるべく早くいたしますということを申し上げている状況でございます。